語録

2008年1月号Burrn!インタビューより

Burrn: 影響を受けた画家はどんな人たちですか?

Ule W. Ritgen: 影響を受けた画家は、大勢いる。レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ、ラファエロ、レンブラント、ベラスケスといった昔の巨匠は勿論、モネやルノワール等も大好きだ。ターナーは昔からずっと僕のお気に入りの画家だし、北斎の版画も素晴らしい。ジョージ・ルーカスの宇宙を描いたシナリオにもインスパイアされるものがある。今でも毎日、多種多様な作品に新たなインスピレーションを受けるから、全部挙げるのは無理だよ。

Burrn: 絵を描くときどんな創造をするのですか?

Ule W. Ritgen: 自分で絵を描く時は、普通、頭の中に明確なアイディアがある。"明確な"と言っても、目に見えるイメージとは限らない。感情的なものだったり、ぼんやりとした景色だったりすることもある。テーマは、スピリチュアルなものだったり、哲学的なものだったりもするし、とんでもなくシンプルかと思えば、かなり複雑なものもあって、色々だ。絵に取り組むプロセスというのは、内なるイメージを三次元、つまり我々の言うところの"リアルな世界"へと移し替えて、他の人々の目にも見えるものにするということだよ。

Burrn: あなたの絵に対する哲学について教えてください。

Ule W. Ritgen: 絵に関して、特に哲学を持っているわけではないんだ。と言っても、大抵、気づいてみると僕はスピリチュアルなアイディアや主題に傾倒している。スピリチュアルなものを作るという観念が気に入っているんだ。それは、簡単には掴めないものだよ。随分と抽象的なもののように思えることもある。あるいは、もっと悪いことに、架空の、現実には存在しないもののように思えたりするんだよね。そういったものを感情なり、雰囲気なりで体験可能なものにするのが、僕は大好きだ。そうすることで、それは、創造的になれと励ましたり、インスピレーションを与えたりする力となって、あるいはせいぜい衝動としてでも、僕らの内なる世界で生き続けるんだ。

Burrn: いつごろから絵を描きはじめたのですか?

Ule W. Ritgen: 僕は子供の頃から絵を描くことに興味があった。時には何時間も掛けて、想像の世界を世界を描いていたものだ。その後、様々な透視図法を知り、それをどう使えばいいか学ぶのも大好きになった。とは言え、昔の情熱を取り戻したのは1995年になってからなんだ。その頃に油彩キャンヴァス画を描き始めた。

Burrn: 何作品くらいすでに仕上げたのですか?

Ule W. Ritgen: これまでに仕上げたキャンヴァス版画は70枚から100枚といった数になるんじゃないかな。ただ、1つのモチーフについて様々なヴァージョンや形があって、それから1つに絞るわけだから、そういうのを総て入れれば、作品の数は間違いなく1,000は超えるだろう。僕の頭の中は、いつでもイメージで一杯なんだよ。もっとも、油彩画に限って言えば、30枚ぐらいになるだろう。その理由は単純で、仕上げるのに時間がかなり掛かるからだ。何層も絵の具を重ねていくし、1つの層を描いたら、次の層に取り掛かれるようになるまで、乾くのに長い時間待たなければならないこともあるからね。


作品にはどんなメッセージがこめられていますか?

作品にはいつもなんらかのメッセージは存在するけど、どんなメッセージかは作品によって違う。完全に感情的なものが主題になってることもあるし、「哲学的」な意味を含んでいることもある。コンセプトに基づいて創作していることもあれば、遊びや風刺的な要素を取り入れていることもあるよ。

ただひとつ言えるのは、絵に描かれた風景はすべて僕の想像から来るものだ。それらはとても生き生きとしていて、巨大なんだ。だから僕は深くまで掘り下げて、最終的には無限を暗示させるような絵に仕上げるのが好きなんだ。


絵画の創作に対するコンセプト:

僕はスピリチュアルな絵を描くのが好きだ。というのは僕らの存在、現実は基本的にはスピリチュアルなものだと思っているから。物質的なものじゃない。物質は僕にとっては精神を大まかに現わしているだけであって、だから僕が絵に描く物体はすべてそれらが持つ深い意味、本物の姿を模っているだけにすぎない。世界は僕にとっていつも流れていて、光のエネルギーに満ち溢れ、どんな形にも変わることが出来る。そしてついにはすべてが失われる。そしてこの変化はいつも起こっているんだ。神の創造のもとにね。